引越しバイト

今日は引越しバイト。大船駅のルミネ前でトラックに乗せてもらい藤沢方面へ出発です。運転手は30歳前後のガリ体形。色白だし挨拶してもブスっとしている。「この人本当に引越し会社の人？？？」という感じ。機嫌損ねても仕方ないので、黙って助手席に座り、聞かれた事だけに答えるという腹づもりを決めた。

そんな2人だから案の定、現場につくまで会話はゼロ。なんか気まずい空気が流れている。救われたのは、もう一台のトラックにあと2人作業スタッフが乗車していたこと。でも会話の様子から伺い知れたのは、私をピックアップしたこの色白虚弱体質の人間がリーダーである様子。あともう一つ最悪な事に気がついてしまった。それは、今日の仕事場である古いマンションにエレベーターがなく、お客様は4階に在住だということ。

この時点で今日のバイトは「大外れ」だと察したけど、いまさらバックレるわけにもいかない。ボス猿からの指示を待つと、ボソボソした声で役割分担を決め始めた。

スタッフA：部屋から階段入口まで
スタッフB：4階から1階まで
私：1階からトラックまで
ボス猿：トラックへの荷揚げ

どう考えても4階と1階を何往復もするスタッフBの負荷が多過ぎる。そしてボス猿は楽すぎる。これは酷い！今まで色々な引越し会社のバイトを経験したけど、リーダー格の人間は常に一番キツイ仕事を受け持ち、一番汗をかく人だった。

モヤモヤした気持ちを抱えながらも作業開始。すると案の定、1階の階段下へ運ばれてくる荷物のペースが落ち始めた。私は仕方なしに2階まで取りに行く。その次は3階まで取りに行った。私の腕も太もももパンパンになりもう限界というところで、「階段を2人体制にしたいので、ボス猿さんは1階階段下まで荷物を取りに来てもらえませんか？」とボス猿に提案してみた。すると私をガン見して通り過ぎた後、へばっているスタッフBを恫喝。いやー聞きたくなかった。虐めです。

スタッフBは「大丈夫です。やれます！」と回答。「オイオイ、やれてねーから私がサポートしてやってんだろ・・・」と心の中でつぶやくも、同じ役割分担で続行。仕方なしにスタッフBのサポートを続けたから、前半戦での体力消耗は半端なかった。引越しバイトは本当に軽作業と言えるのだろうか？という疑問を振り払いながら頑張りましたよ。結局は午前中で荷積みを完了させるべき現場なのに、正午を過ぎても終わらない。かなりチームワークの悪い引越し屋でごめんなさい。

今日のお客様は神様。作業が大幅に遅れたことに文句も言わず「これでお昼休憩してください」といいポチ袋をくれた。引越し先へ異動する途中コンビニで弁当を買う時、ボス猿はポチ袋から金を払う。（自分の分だけ）
「アレ？？千円札4枚入っているよね。見えてますけど・・・」

いままでの展開だと、バイトでも1人千円もらえる。少なくても弁当と飲み物代は払ってもらえる。それなのに今日のボス猿は全部ひとり占めだ。なんというせこい奴。もう完全にやってらんね～。

午後の仕事でも相変わらずスタッフBだけキツイ仕事を割り振られてヒィヒィ言っている。でも、ポチ袋の分配がなくキレていた私はみて見ぬふり。いや私はバイトだからね。しかも日雇いだし。お前たちの仲違いまで面倒見切れません。それで結局スタッフBは座り込み動けなくなった。。。　するとボス猿は私に「オイ、冷蔵庫運ぶから手伝え！」とか言ってくる。いやいやそういう大物は普通社員さんしかやらないだろ。

今まで何度もサカイやヤマトで引越しバイトをしてきた経験から言わせてもらうと、冷蔵庫やタンスのような大物を運ぶ時にサポートしようとすると「危ないから手伝わなくていい」って断られてきた・・・。「手伝ってくれるのは嬉しいけど、怪我したら大変だから」と丁寧に説明してくれた人もいた。それなのにこのボス猿ときたら・・・、やっぱり名もなき運送会社の引越し屋は社員教育がなってないと憤慨。

結局、19時に終了という前代未聞の遅さ。予定終了時刻を3時間も過ぎている。しかもその場で解散。私は横須賀の坂の途中の住宅街にポツンと捨てられた。バスを待つ事30分。その間、このモヤモヤした気持ちをテイケイワークスのスタッフにぶちまけてやりました。
今日の集合場所だった大船まで連れてけとは言わないまでも、せめて最寄り駅まで送るのが暗黙のルールだろ。交通費も負担を感じる料金になったしやってられません。

【今日の教訓】
中小物流会社の引越しバイトはやらない

このようにあまりにも質が悪い会社の求人は、テイケイワークス側で募集掲載を拒否して欲しい。
テイケイの求人って、最近こういう「大外れ」が増えている。
不人気なブラック企業による人集めの場として使われている気がしてならない・・・